与謝野馨氏の入閣と選挙学

与謝野馨氏が、経済財政担当大臣として入閣した。

与謝野氏の入閣について、個人的な見解として、否定的ではない。与謝野馨氏の法務通(東大法学部卒であり、官房長官時代も法務関係に関する尽力があった)や財政通(賛否両論あり)と言われている。一部には、官僚と同調する傾向が多々見られることから、官僚寄りだとか言われるが、政治家が政治の舵取りをする船長だとして、船員と志や目標、果てはその戦略戦術までを同一のものとして共有していることに何ら不思議はない。

ちなみに個人的に一点心配する部分は、与謝野氏の体調である。官房長官就任の際もそうであったが、与謝野氏は何かと体調不良という心配が付きまとう。大丈夫なのならいいのだけれど。

さて、選挙学とあるが、、、もう一点、今回の入閣で取り上げられるべきことがある。(既に一部論者などが取り上げているが。)

経済産業大臣には、海江田万里が入閣している。この人事は大変興味深い。なぜなら

  • 海江田万里と与謝野馨は、衆議院小選挙区東京1区で対立候補である。
  • 因みにこれまで、海江田万里が3勝2敗である。
  • 当然だが、同じ選挙区で対立候補なので、主張する政策などは大きく異なる。
  • ちなみに、与謝野氏は、直近の選挙では小選挙区で負けており、比例復活している。
  • なお、この比例復活は「自民党」でのもの。たちあがれ日本移籍、さらには今回の人事においても議員辞職していない。

仮にも同じ経済を担当する2人の所轄大臣が、同じ選挙区で争った人たちというのは、またどういうことだろうか。(法的に全く問題はないとしても、モラル的な問題しかり、有権者的にもどうなのだろうか。)次回選挙の時にはこのような候補者プロフィールが想定される。

・与謝野馨 無所属 現 経済財政担当大臣
・海江田万里 民主党 現 経済産業大臣

となると、いったい東京1区の人たちは、今の民主党政権(菅内閣)に対して否定的な立場を選挙にて表したい場合、いったいだれに投票すればよいのだろうか。(これまでは、ある意味わかりやすかったが)

まあ、これを機に又吉イエスでも当選してくれればいいのか。笑

仕事はじめ?

やっと今年の仕事が本格化し始めてきて、いきなりてんやわんやな、第2週目です。
今週は、妹の手術付き添いなどから、東京女子医科大に出入りする毎日だったりしますが、時間管理術をしっかりしていきたいな、と思う今日この頃です。

やはり、好奇心に身をゆだねると本当に昼夜逆転どころか、もう時間が全く関係ない毎日になってしまって、これはやはり経営者としてではなく、普通に人間として酷い話なので、今年はやはりスケジューリングと同時にスケジュール通りに実行する力をつけていこう、というのが課題でもあります。

ということで、仕事戻ります。がんばろー!

東京交響楽団特別演奏会ニューイヤーコンサート2011

東京交響楽団特別演奏会ニューイヤーコンサート2011に行ってきました。
簡単に、以下レビュー。

ちなみに、先に申し上げると、僕の席は2階席AL‐4‐13でした。大ホール向かって左側2階席4列目13番、ちょうどステージ真横です。なのでピアノの手元丸見え!3日前に電話だったのでC席となりましたが、色々な意味でとてもいい席でした。

J.シュトラウスⅡ: オペレッタ『こうもり』序曲

幕開けにふさわしい一曲でした。冒頭の3連符がとてつもなく迫力あって、会場の大きさ、生演奏が始まったなー!という。
一般的なリズムよりも若干遅いようなイメージはありましたが、それでも荘厳な感じの中間部といい、流れが綺麗でした。

チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

チャイP協1番!ここで中村紘子氏登場。チャイP協1番は、マルタ・アルゲリッチの音源ばかり聞いていたからか、ちょーっと遅く感じてしまったが、なかなかのもの。気になったのはやはりミスタッチかな、、、正直第1楽章ではそっちが気になる部分もしばしば。あとはオケとの噛み合わせがどうなのだろう、っていうところ。でも第2楽章ではだいぶ持ち直したし、ソロパートでは優雅なメロディが流れていました。第3楽章後半はオケとの息もかなりあっていて、重音の厚さが良い感じに響き渡りました。

(アンコール1曲目)ショパン:華麗なる円舞曲(ワルツ第2番)

実はこの曲、題目と曲が一致していなかった。(大円舞曲とかいろいろあるじゃない、、、と言い訳したらいけないね)
さっきのP協と打って変わっての綺麗な音が飛び回るような、特に高い音がキラキラ輝くようなメロディには正直惚れました。力技の曲も凄い勢いあっていいけれど、繊細な部分もかなり良いんじゃないか、むしろそっちの方が「美しさ」的には近いのかな、と感じました。

(アンコール2曲目)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

知ってる曲だっ!って気づいてから曲名を思い出すまで僅か1秒。打って変わって力強いメロディですね。高音から低音へ駆け下がる、ないしはその逆で低音から高音へ駆け上がるあの速さは凄い。ただ、同時に低音がちょっと爆音すぎて、高音のキラキラ音が潰れてしまうところがあってちょっと残念。しかし主旋律2回目直後の駆け上がり/駆け下りからクライマックまでの左手が力強くてとても印象的。この曲だけではないけれど、中村紘子で情熱的というイメージを持つとは思わなかった。

(アンコール3曲目)ショパン:英雄ポロネーズ(作品53)

まさかのアンコール3曲目ですよ。これには会場も爆笑。(いや、2曲目でも笑いは起きていましたが、特にカーテンコールが長かったからか、やるのかな~やらないのかな~という流れの中で。)でも、中村紘子に期待してきた方もいらっしゃるだろうし!

んで、そんな私も大の「英雄ポロネーズ」好きな訳で。うーんと、正直言うと「英雄っ!」っていう感じは(特に最初の主題部は)しなかった。というよりはもっと高貴な、貴族のような人のイメージ。ミスタッチは思ったより少なくて、安心して聞けた。

凄かったのは主題部が終わってトリオ(中間部)。左手のオクターブ連打が激しくて、そしてかなりな爆音。今日初めて、低音の良さが発揮されたと言っても過言ではないぐらい。そして速い!!あの速さは(言葉にしていいのかわからないけれど)年齢を感じさせない速さだった。そのまま勢いは全く止まらないまま、コーダに。コーダは熱狂的というか、いっきに英雄、、、いや皇帝か。高音のキラキラと低音の響きが本当にアンサンブルしていました。

長くなったので、こんな動画をどうぞ。昔の物です。

ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」

お恥ずかしながら、第1楽章からちゃんと音源やコンサートで聞くのは初めて。(作業用BGMで聞いたことはあるかもしれないが)いや、迫力あっていいです。特にイングリッシュホルンの家路(第2楽章)の音が本当にきれいで、演奏後は一人起立で拍手受けていました。いやあ、あのメロディだけで泣かせるよなあ、と。あとは第4楽章の迫力と言ったら、やっぱり生で聞くのは違いますね。超がつくほど有名な主旋律ですが、やはり爆音で鳥肌が立ちました。ちゃんと演奏中たった1回だけのシンバルも聞き漏らしませんでしたよ。

(アンコール)ヨハン・シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲

ニューイヤーコンサートだから、演奏するかな!?とは期待していましたが、その期待通り。
指揮者入場中に、左手で出した指示で、有名なスネアドラムが始まるという。始まった最初は全体として、ちょっと軽い印象もありましたが、そうかあとあと拍手が入ったらちょうどいい感じ。拍手の無い中間部分は本当にきれいなメロディの流れでしたよ。最後に盛り上がることが出来て、大変満足でした。

と、まあいろいろ書きましたが、ふとホームページで見つけてすぐ予約という、急な予定になったかいあってか、大変素敵なコンサートでした。また近いうちにコンサート行きたいなー。うん。