エコポイントが終わる

今年の消費活性化策ではナンバーワンだったでしょうね。

子ども手当よりも数倍消費活性化に貢献したであろうエコポイント。そのポイント半減が12月から始まるのを前に、早くも消費者による合戦が始まっているらしい。

家電エコポイント半減前の最後の週末 家電量販店にたくさんの人が詰めかける
フジテレビ系(FNN) 11月27日(土)12時25分配信

家電エコポイント制度でもらえるポイントが12月からほぼ半減するのを前に、最後の週末を迎えた27日、家電量販店には、朝からたくさんの人が詰めかけている。
エコポイント半減直前の最後の週末、「ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋」には、開店前から長蛇の列ができていた。
午前10時の開店前から、およそ350人の行列ができた。
行列に並ぶ客は、「エコポイントがね、終わりとか、半減とか、そういうからみのことですからね。やっぱり皆さん、敏感ですねって。その中に交ざっちゃってるんですけど」と話した。
エコポイントが12月1日からほぼ半減する前の最後の週末。
しかし、中にはすぐに何も買わずに出てくる人もいた。
出てきた客は、「ディズニーランドみたいに並んでてですね、とても買える状態じゃないですよね」、「3時間待ちぐらいですね。整理券だけもらって、また午後からもう1回出直しです」などと話した。
先週の薄型テレビの売り上げは、前年比およそ5.6倍に達するほど。
一方、こちら、千葉・佐倉市の「ベイシア電器佐倉店」では、11月に入り、多くの客に対応するため、店員を通常の5人から、倍の10人にした。
しかし、27日の店内を見てみると、それほど混雑はなく、エコポイント申請カウンターの後ろには、寂しげに並ぶいすもあった。
ベイシア電器佐倉店店長は、「各メディアの方で(駆け込みのニュースを)流されてますので、そういった意味で、土日は除いてるのかなという感じがします」と話した。
しかし、店の裏にある倉庫を見てみると、配送が追いつかず、12月中旬まで配送待ちとなっているテレビが山積みになっていた。
ベイシア電器佐倉店店長は、「かなり配送待ちのお客さまが多くて、現状ですと12月の中旬ぐらいまで配送・工事の予定でいっぱいの状態ですね」と話した。
エコポイント半減まであと4日、家電量販店の駆け込み商戦は続く。

今年の電器屋さんにとっては、ここからクリスマス商戦まで一気に稼ぎ時なんだろうか、とも思いつつ、この施策が日本経済に大きな影響を与えたんじゃないかと勝手に解釈している。
薄型テレビは、価格面ではまだまだ若干高いという認識が強いが、それでもこれだけ消費が伸びている。こういう書き方をするのにはちゃんとした理由があって、例えばノートパソコンなんかは、ネットブック(Acer,ASUS)みたいに海外製品がその極端に安い価格で勝負を挑んできて、十分にマーケットを構築できているという強みがある。
けれども、今回のエコポイント制度は、エコな製品に対して、という表向きがあるにしろ、日本製品や日本メーカーを助ける施策だという見向きもある。(この解釈には往々の異論もあると思うので割愛します。)ただ、やはり小売からすれば、ある程度品質が高くて、相応の値段がする商品を売っていくのが一番CS,利益ともに上げられる最高の販売モデルであることに異論をはさむ余地はないだろう。
問題は来年の頭かな、というのもある。旧正月が終わり、本格的に2011年となった2月以降、果たして液晶テレビ市場の日本メーカー独占がどこまで続くのか、という心配。これが杞憂で終わればいいのだが。


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