鮎の独断と偏見で撰ぶクラシック名演奏集(2)

『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調 (ラ・カンパネラ) 演奏:アンドレイ・ガヴリーロフ 
Grandes Etudes de Paganini, S. 141 played by Andrei Gavrilov


ラ・カンパネラというと、やはり日本人は第一にフジ子・ヘミング氏の演奏が出てくるんだと思うが、あれはあれで、これはこれ。
そもそもフランツ・リストのエチュードなのだから、早く演奏すること自体を否定するのは間違っていると思うのだよね。もちろん、フジ子・ヘミング氏の演奏は我々日本人の鐘を彷彿とするような厳かな、しかし綺麗な力強さがあって好きなのだけれど。

ガヴリーロフもそうだけれど、リスト演奏者ってショパン、ラフマニノフ、プロコフェイフあたりがやはり得意になるのだろうか。マルタ・アルゲリッチにしてもそうだけれど、本当に力強い。

そしてガヴリーロフはなんといっても、このトリルの速さ。45指トリルもそうだけれど、ラ・カンパネラは正直トリルが鍵っていうのもあって、この速さはすごいなー。と。

あとはクライマックスですよね、コメントにもあったけれど、手が見えなくて本当に残念。演奏者の感情移入も素晴らしくって、本当に「練習曲である」ラ・カンパネラの演奏って感じでいいと思います。

鮎の独断と偏見で撰ぶクラシック名演奏集(1)

ショパン ワルツ 作品32-3 演奏:スタニスラフ・ブーニン 1985年ショパンピアノ国際コンクール 第2次予選第1曲目
Chopin Waltz Op.32-3 played by Bunin at Chopin International Piano Concert 1985
 

強弱のメリハリが印象強いブーニンの力演奏だが、この高速演奏はものすごく速い。
一般的には2分ちょっとかかるような曲だが、冒頭からのあのリズムが本当に崩れないまま。なんと素晴らしい事か。

ちなみに動画後半にもある通り、英雄ポロネーズはこの直後。本当はこの間って曲間なので拍手はないのだが、あまりの美しさに会場が拍手で包まれたという伝説らしい。確かに普通このタイミングって拍手しないよな。。。

ブーニンの場合は、一音の強弱アクセントというよりは、音の流れそのものに強さ弱さがあるから、こうやって高速演奏とかされちゃうと余計にインパクトが大きい。

しかしいつみても19歳には見えない。

アスレチック

今日の作業用BGMです。
いや、SFC世代なら馴染みがあるかもしれませんね。それにしても名曲。